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リベンジ・マッチのぉゅのレビュー・感想・評価

リベンジ・マッチ(2013年製作の映画)
3.7
2022年 鑑賞 22-108-13
NHK BSプレミアム にて
「50回目のファースト・キス」「ロンゲスト・ヤード」等のピーター・シーガル監督による、最後の勝負のためにリングに上がる引退した老齢のボクサーのキッドことビリー・マクドネン(ロバート・デ・ニーロさん)と、レーザーことヘンリー・シャープ(シルヴェスター・スタローンさん)が30年来の遺恨を晴らすボクシングドラマ作品。

ー 上げた拳を一気に下げた者とずっと下げれずにいた者 ー
「レイジング・ブル」のロバート・デ・ニーロさんと、「ロッキーシリーズ」のシルヴェスター・スタローンさんが、30年以上を超えてリング上で戦う... それだけで胸熱!

キッド vs レーザーのタイトルマッチ。1度目はキッドの勝利。2度目はレーザーの勝利。だが、3度目の前日にレーザーが突然の引退を宣言... それから30年が経ち、再び注目されることとなった2人。
何年経っても会えば喧嘩の絶えない2人は、リング上で最後の戦いに挑む。

キッドとレーザーの小競り合いが最高!めっちゃ壷!やっぱり、名ボクサーだろうと、名俳優だろうと、ジジィになれば一緒!頑固で、ちょっとした事が気に障り、すぐ喧嘩だ。

キッドに会いに来た、キッドの息子B.J.(ジョン・バーンサルさん)。キッドはトレーニング中に甘いシロップたっぷりのパンケーキにスコッチ... 食い合わせが悪くないのか?その他問題にも発展しないぐらいの不摂生... 元妻曰く「最低の男」、息子と言い合いのキッド...

レーザーの元トレーナーの稲妻ことルイス・コンロン(アラン・アーキンさん)に起こされ、トレーニングと称し生卵を飲まされるレーザー... 稲妻のシニアカー先導のランニングをさせられるレーザー...「ロッキー」のパロディ?オマージュ?

キッドはB.J.と出会ったことで、レーザーは稲妻と昔の関係に戻った事でキツイトレーニングをし、あの30年前のように戻っていく...

“彼女は俺の命 だからキッドにとって命のボクシングを奪った”
“お前は彼女にぞっこんだったが 朝一番にジムに来て帰るのは最後 家にいたのか? 関係を壊したのは彼女ではなく お前では? お前が悪かったんだよ”
“愛したのはB.J.の義父とレーザーの2人”
サリー(キム・ベイシンガーさん)とキッドとレーザーの関係... キッドやB.J.らと出会ったサリーはB.J.に向かって、「本気なの?」「(キッドは)ひどい男よ」「(プロポーズは)口先だけ」「私の妹とも寝ようとした」「友達のキャロルとも寝た」と、言い放ち、そして...

総合格闘技の会場に、キッド vs レーザーのリベンジ・マッチ戦のPRで訪れた2人。あのレーザーの一撃最高!一発向こうに叩かせてからの、一撃!かつ相手をK.O.させるジジィの一撃はスカッとさせる!キッドのあの2発も!

レーザーとサリーの会話と30年前のことの雪解け... も、交通事故からレーザーの●●が... キッドも孫がモテるのに乗じ、孫から目を離し、女性といたる行為に勤しむも... 孫もろとも警察の厄介に... そこからB.J.に「縁を切る宣言」を受けるキッド...

「ピッツバーグの誇り」

自分を見つめ直すレーザーとキッド。2人は互いに大事な人に大切なことを伝え、リベンジ・マッチのリングへ... レーザーと稲妻の会話、ボンテージの親子の会話。リング前の控え室から胸熱。
試合の前半の展開は熱くなったりもするが... 上手く言えない感情が入り乱れる... 後半の展開のある行動をする2人。2人の友情?的な関係がいいっ!そして、(老体に鞭打っているだろう)最後の展開は感動した!最高のグラブタッチだった!
でも、あのラストの話はなし!でしょう!

個人的には、レーザーが生肉サンドバッグをしようとして、稲妻に止めらるシーンが一番最高に壷にはまった!あと、キッドが●●に渡した古いスクラップブックのシーンが好き!ボクシングで、往年の名俳優の共演で、胸熱リベンジ・マッチでごまかされた感が少しある、そこに至るまでのストーリーの平凡さと回りくどさが気になる... あのリベンジ・マッチの内容によっては、ただの名ボクシング映画主演の2人の名俳優の無駄づかいだったと思う。そういうギャンブル的作品。今作は判定で7:3か6:4の結果で勝ったリベンジ・マッチだった。
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