悲しみがあるから障壁を乗り越えることができ、他人に寄り添うことができ、成長することができると教えてくれる作品。
感情たちのドラマとライリーのドラマが相互に影響し合いながら全体のストーリーを作っており、よく作られた面白い脚本だった。
感情と思い出の結びつきや、「大切な思い出」を元に「性格の島」が作られるという設定、イマジナリーフレンド、妄想、夢、潜在意識や忘却に至るまで、人間の内面を分かりやすく面白い形で映像化していた。
映画を見たそれぞれが自分の感情や性格、思い出を反芻しながら見ることができ、自分の物語を投影することで、誰にとっても特別な作品になりうる作品だと思った。