“ヨロコビ”って何かな。
“ヨロコビ”は光り輝く人気もの。
“幸せ”な人生を叶えてくれると思うから。
“カナシミ”って何かな。
“カナシミ”は嫌われもの。
“幸せ”な人生を悲しい色に変えてしまうと思うから。
でも“幸せ”って何かな。
“カナシミ”のない“ヨロコビ”で満たされることかな。
“幸せな人生”って、特別な“ヨロコビ”の想い出だけを積み重ねたものなのかな。
本当にそうかな…
“ヨロコビ”に満ち溢れた人生、それはとっても素敵なことだろう。
だけど“ヨロコビ”しか知らなければ、誰かの痛みを心から理解して寄り添うことはきっとできない。
“カナシミ”は誰かの“カナシミ”に寄り添う。
そして“カナシミ”を知る“ヨロコビ”は、“カナシミ”を強く抱きしめ、優しく包み込む。
“カナシミ”は悪者じゃない。
その手はとても温かい。
機械ではない人の心には血の通った感情がある。
ヨロコビも
カナシミも
イカリも
ビビリも
ムカムカも
みんな大切な仲間達。
感情の色は一つじゃない。
複雑に混じりあってこそ、輝き、本当の“幸せ”の色になるのだろう。
“インサイド・ヘッド”
素晴らしい映画に出逢えた“幸せ”
愛おしく、とてつもない温かさに包まれた。
キャッチコピーにハッとした。
これはあなたの物語 ー
※悲しく切ない映画の多くが心に刺さる理由を、この映画に見た気がした。
吹き替えなしと吹き替え版の両方を観賞したが、吹き替え版の方がアニメーションとの一体感が感じられ、私としては好みだった。