あきらっち

インサイド・ヘッドのあきらっちのレビュー・感想・評価

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)
4.5
“ヨロコビ”って何かな。
“ヨロコビ”は光り輝く人気もの。
“幸せ”な人生を叶えてくれると思うから。

“カナシミ”って何かな。
“カナシミ”は嫌われもの。
“幸せ”な人生を悲しい色に変えてしまうと思うから。

でも“幸せ”って何かな。
“カナシミ”のない“ヨロコビ”で満たされることかな。
“幸せな人生”って、特別な“ヨロコビ”の想い出だけを積み重ねたものなのかな。
本当にそうかな…


“ヨロコビ”に満ち溢れた人生、それはとっても素敵なことだろう。

だけど“ヨロコビ”しか知らなければ、誰かの痛みを心から理解して寄り添うことはきっとできない。
“カナシミ”は誰かの“カナシミ”に寄り添う。
そして“カナシミ”を知る“ヨロコビ”は、“カナシミ”を強く抱きしめ、優しく包み込む。

“カナシミ”は悪者じゃない。
その手はとても温かい。


機械ではない人の心には血の通った感情がある。

ヨロコビも
カナシミも
イカリも
ビビリも
ムカムカも

みんな大切な仲間達。

感情の色は一つじゃない。
複雑に混じりあってこそ、輝き、本当の“幸せ”の色になるのだろう。

“インサイド・ヘッド”
素晴らしい映画に出逢えた“幸せ”
愛おしく、とてつもない温かさに包まれた。

キャッチコピーにハッとした。
これはあなたの物語 ー

※悲しく切ない映画の多くが心に刺さる理由を、この映画に見た気がした。

吹き替えなしと吹き替え版の両方を観賞したが、吹き替え版の方がアニメーションとの一体感が感じられ、私としては好みだった。
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