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インサイド・ヘッドのkeroleonのレビュー・感想・評価

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)
4.2
この映画を観て、胸が暖かいもので満たされて、涙が溢れた…

11歳の少女ライリーの頭の中にいる5つの感情達は、時に言い合いしたりハチャメチャなケンカしたりする。でも彼らの思いはたった一つ:ライリーを幸せにしたい!なぜならライリーを誰より愛してるから!
これはたまたま少女ライリーのお話ですが、私たち一人一人の感情も全く一緒。毎分毎秒、頭の中ではいろんな感情が渦巻いてる。でも、その感情達は自分のことを1番に思って動いてくれている。つまり、自分だって感情達に愛されてるし守られてるんだ。
そう思ったらなんて幸せなんだろう…
この世に生まれながらにしてもうすでにこんなにも愛されてたなんて!
この映画を観るとそういう意味ですごく自信が持てるし、満たされた気持ちになるんじゃないかな。

そして私はまだ親ではないけれど、きっとお子さんがいる方は親のソワソワした気持ちで観てしまうと思うし、思春期真っただ中の方であれば自分を重ね合わせて観てしまうんじゃ?
(親子の食卓のシーンなんて、あるあるすぎて苦笑モノ。笑)
つまり、誰にとってもこの映画は自分自身が主人公!
そしてカナシミの存在があるからこそ他の感情も生きるんだ、ということを実感できる。どの感情だって大事な自分の一部。
それを恥ずかしがることも、隠す必要もないんだね。

空想力をかきたてる、限りなく広がる頭の小宇宙。ドラマティックな物語に満ちた世界でした♪
そしてimaginary friend「ビンボン」愛おしすぎか。

2015.7.10
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