たまお

インサイド・ヘッドのたまおのレビュー・感想・評価

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)
4.5
※すみませんちょっと長文です…

劇場鑑賞、字幕版。ようやく行けました。
ピクサー映画はなんかもう、毎回特に言うことないんですよね。よくできていて当たり前というか。
で、今回もうまいアイデアだしよくできてるな~と思っていたのですが、中盤あたりから苦しいというかなんというかなんとも言えない気持ちになりましてですね、端的に言うと泣きました。ラストまで超泣いた。マスカラぼろっぼろですわ。

たとえて言うなら心にぶっといなにかが刺さったような感じ。
これは私が「かつて(主人公ライリーと同じ)少女だったから」というのも大きい気がしますが、ずっと昔に味わった感情ーまだ子どもで両親から守られていたころのこと、家族や友だちとケンカしたこと、大切にしていたぬいぐるみを無くしたショック、大好きな小鳥を亡くした朝のこと、映画は少女ライリーのお話でありながら、キャッチコピーの「これはあなたの物語です」に見事どハマりしてしまったわけです。もういい年だというのに。

まるで、スクリーンを観ながら同時に自分の心の中の深いところまで階段を降りていったような感じ。
そこには確かに、私にもかつて「今は思い出すことができない、大切な感情や心の中の友だち」がいたんだと、思い出せないのに強く感じてしまってもう号泣ですよ。

このテーマはさすがに完全に大人向けだろ…という気がしなくもないですが、「自分の中の、自分ではどうしようもない感情」を持て余している子どもがいたとしたら、その感情たちにに名前をつけることで何かが救われたり、楽になったりするようであれば良いなと思いました。
なおちなみに、私の頭の中の司令塔では「エキサイトちゃん」がたぶん主導権を握っていますw

おまけ:
お父さん・お母さんの声がカイル・マクラクランとダイアン・レインというすげえキャストだったので、ここは実写で観たかったような気もしますw

おまけ2:
日本版主題歌の企画にGO出した配給担当はタンスの角に小指をぶつけてしまえ。でも、エンディングに流さなかったことだけはほめてつかわす(偉そう)。

おまけ3(ネタバレではないですがちょっと未見注意):
ちょっと名前を忘れてしまったんですが、ヨロコビたちが乗り込んだ「意識の電車」。あれ、彼らが乗った車両に13番という数字がついてました。
私はあの、妄想の世界のあたりから(二次元になるシーンとか特に)がなぜだかすごく怖くて怖くて気になってたんですけど、調べてみたところあれはピクサー映画に仕込まれる数字「A113」(カリフォルニア芸術大学の教室番号らしい)っぽいですね。なるほど。
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