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アーロと少年のwksgknchのネタバレレビュー・内容・結末

アーロと少年(2015年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

まず、まず言いたいのは、CGの表現力が物凄いレベルまで到達したということ。
髪の毛、自然の風景、そして本作の大事なシーンとなる水の表現、これらまあ全編を通してとても自然、アニメーションとして表現できることが凄いとこまできてる。
(そういう意味では押井さんの新作『ガルム・ウォーズ』にとてもとても期待している)

アニメーションでしか出来ないことが増えてきた反動で最近は実写であることの意義が問われている流れを感じる。
トム・クルーズを筆頭にスタントを自ら行い、リアルであることを追求している。機材の更新がそれを可能にしている。「マッド・マックス」や近作では「X-ミッション」がその道のプロを起用して物凄いアクロバティックさを表現している(未見)。


原題は『The Good Dinosaur』

物語に設定の妙がある。
隕石が落下しないのだ、そうすると恐竜が生きている世界がそのまま続いているのだから、自由な解釈ができるわけだし、それはありえたかもしれない世界であるとすると、パラレルワールドなので、入り込みやすくなる。

そして、最大の挑戦は言語を必要としない物語であること。アーロは恐竜なわけで、そちら側が話せるというのはありとして、車だって人形だって話すのだから良し。ただ、少年とは通じてはいけないんです、限りなく猿人ではあるものの、そこでラインを引いた、それが物語の核だと思う。心というものは通じあうものだと、少なくともピクサーはそう設定したし、信じているのだろう。

しかしラストはちょっと残念だったな、少年のとある行動は割りとあっけなくて、もう少し違う方法もあったかもしれない、感動で全て終わらなくたっていいんじゃないかなー
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