ゆず

007 スペクターのゆずのネタバレレビュー・内容・結末

007 スペクター(2015年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

脳味噌にドリルされそうになる映画です。きゅい〜ん。

冒頭、メキシコシティの"死者の日"の祭りの喧騒の中をワンカットで。「リメンバー・ミーだ!」とちょっと嬉しくなった。
本作は前任の"M"の最後の指令ミッションで、謎の巨大犯罪組織"スペクター"(開始時点では名前分かってない)と対決する。かつてボンドと少年時代を家族同然に過ごした"ブロフェルド"が登場。
ブロフェルドの目的は、各国の情報網を統合する"ナイン・アイズ"を乗っ取り機密情報を掌握し、世界を裏から操ること。Mと対立していたMI5の"C"はスペクターの手先。政府中枢にカルトが入り込んでいるというのはベタだけど怖い。
2作前の「慰めの報酬」でボンドに拉致られるも逃げおおせたホワイトは、ブロフェルドと仲違いし毒を盛られて瀕死。娘マドレーヌをボンドに託し命を絶つ。
レア・セドゥ演じるマドレーヌはかなりガードが堅そうだったけど、落ちる時は一瞬で落ちてた感じで少し違和感。(まあ、そういうシリーズだけれど)

ブロフェルドは過去のシリーズ作品に何度も登場している悪役で、色んな作品でしばしば描かれる「猫を膝に乗せた、顔の見えない悪の親玉」のイメージは彼が元ネタだそう。ただ本作では初登場シーンで暗闇の中から顔出ししてたと思う。あと猫もいなかったような…。
代名詞とも言えるイメージがあまりに多用されて、もはや本人も自分が発祥であることを忘れてしまったのか。
ゆず

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