御朱印帳

007 スペクターの御朱印帳のレビュー・感想・評価

007 スペクター(2015年製作の映画)
3.2
舞台はメキシコシティ、ローマ、モロッコのタンジール、オーストリア、ロンドン

007シリーズ、いつも風光明媚なあまりお目にかかれない、素晴らしいアングルの風景を見せてくれる。
冒頭のメキシコシテイにおける死者の日のパレード、すごい祭りと思ったら、この映画のための架空のお祭りのはずが慣例化して定着したもの、なんとすごい。最新のボンドカーのアストンマーチンを簡単に水没されるあたりは豪快な予算の使い方。

アフリカの列車が走る砂漠の中を走る風景もすごい。列車内のバトルは「ロシアより愛を込めて」を思い出す。
「サンダーボール作戦」と同じく「スペクター」とかつての敵役の組織の名前を冠しているが、不気味なことと猫が出てくるところを除くと、あまり関連はなく見えるので、過去の作品へのレスペクトか。Qやマネーペニーは交代しただけでなく、活動的になり現代風にリニューアル。

ダニエルボンドは自らの職業を「殺し屋」と言及するので、容赦ないイメージで軽薄さやユーモアは少ないが、今回はダニエルボンドにしては色っぽいシーンが多い。
新たな目新しいアクションはないものの、精神科医のボンドガールがボンドの内面を探る。
拷問シーンは見るものも痛い。

ストーリーはいつもながら、目まぐるしく展開するものの、アクション、舞台となる背景の景色、美術、音楽、人物含めて、過去の007シリーズと絡めてトータルで楽しいファンタジーなので良いのでは。
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