このレビューはネタバレを含みます
4作目でやっとガンバレルからスタート!Mの部屋が過去作とかなり似ていたのは嬉しかった。前作に引き続き「00解体」と、スパイは時代の遺物だと言われ続ける。「スパイが今の時代に何ができる?」
かつてのバカバカしさ満載の前半、シリアスなサム・スミスの主題歌、そしてダークな後半。『スカイフォール』と同じく家族の話。コントロールが出来ていないうえに、2時間半という尺。評価されていないのも納得だけど、俺は好きよ。
前作のボンドカー、ちゃんと返却していたのね!「無傷で返せと言ったのに、ハンドルだけ」って、逆にハンドルは無傷だったのかよ。009の車が今作のボンドカーに。アストンマーチンかロータスエスプリがやっぱり好きだけど。バックファイアなど装備品がカッコよすぎ。009用の設備がギャグになってて良き。過去作みたいに、それら以外の装備も見たかったけど…
銀のボトルに映った敵の攻撃を避けるのは『ゴールドフィンガー』オマージュ。その敵と列車内で戦うのは『ロシアより愛を込めて』『私を愛したスパイ』のよう。列車から落ちる瞬間に「Shit…」と吐き捨てるのもクサくて好き。
"アラームが大きい"時間を教えてくれるガジェット、腕時計。『死ぬのは奴らだ』の金属を惹きつける腕時計とデザインが酷似。ルチアにキスして、背中のチャックを下ろすのも『死ぬのは奴らだ』で腕時計を使ってチャックを下ろすシーンのオマージュ?
ミスターホワイトの娘、マドレーヌが今回のメインボンドガール。彼女の勤めている病院のある雪山は『女王陛下の007』を彷彿とさせる。
スペクターのボスのブロフェルドはボンドの兄的存在だった男。目にできた傷は『007は二度死ぬ』の時と同じ。白猫を抱くのも忘れないのに愛を感じる。
■鑑賞記録
▷2020.04.14
[TSUTAYAレンタル]
▷2021.08.29
[DVD]
▷2021.09.25
[塚口サンサン劇場]