このレビューはネタバレを含みます
高校生くらいにとき、よくあるじゃないですか。ヤンキーが猫に優しくしてるのを見かけて、なんだあいついいやつなんだ、って思うこと。
最初のイメージがわるいから、ちょっといいことするとすっごいいいやつに見えちゃうんですね。
マッドマックスもそうで、冒頭に狂気じみたシーンをばんばんたたみかける。トカゲをいきなりたべちゃうとか、人間を輸血袋にして車にくくりつけて…とかとか。
なんだこいつら、やべーじゃねーか!と思っていると、終盤にかけて、そいつらがちょっとしたいいことをするんですな。すると、「あれ、こいついいやつじゃん!」って、やたらと胸を打たれるです。
そういう意味ではこの映画じたい、"マッド"と名前がついてるからどんなグロテスクな映画になるかと思いきや、案外きわどい表現はきちんと排除されているんですね。そういう意味ではは、アドレナリンがゴゴゴォーっと脳内から出ぱなっしにされるほどエキサイティングな映画なのに、見終わってみるとほとんど不快になってないことに気付くんです。
バイオレンス系映画が苦手な僕も、かなり楽しめる作品でした。ハマるひとがたくさんいるのも理解!
狂気のなかに正気を、絶望のなかに救いを見出せる映画だね。