Bomi

マッドマックス 怒りのデス・ロードのBomiのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ハラハラしすぎて心臓がバクバクしっぱなしだった。

先人たちが勝ち取ってきたもの(人権)が覆されるのは一瞬なのかもしれないと怖くなった。

希望に掛けてみる人、あると思っていたものが消えていて絶望する人、そしてその絶望からまた立ち上がる人。その間にたくさんの人が死んでいくけれど何度も何度も立ち向かって搾取を断ち切ろうとする描写が良かった。連帯した女性たちが家父長制から逃げ出して見たものの失敗かと思ったけど最後には家父長制をぶっ潰すという展開は素晴らしかった。私は絶望しやすいので自分を鼓舞するためにまた観たい。悲惨な描写も多く、観てるだけでしんどいけど。

何者かになりたいというか、いつもジョーや誰かに認められたいようなニュークスが一番観てて辛かった。ジョーが自分を見てくれたことに喜んだり、死ぬときには誰かに目撃していてほしがっていたり…。生きているときも死ぬときも彼を見つめてくれたケイパブルがいてくれたことがせめてもの救いだった。「死ぬこと」が「英雄になること」と思わされる環境が気の毒で心が痛い。ただ純粋な若者が搾取されているという象徴のように感じた。
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