ゆず塩

マッドマックス 怒りのデス・ロードのゆず塩のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

【テーマ:荒廃した世界でのアクション映画】
内容的なテーマっていうより、外連味たっぷりの世紀末世界でのアクション映画なのかなと。そこが凄く面白かったし。

ニュークス的には、愛を知り管理体制から解放される話。
フィリオサ的には、自分の人生は自分で切り開く話。
かな?

【個人的な作品の印象】
・世界観とか別に好きな世界じゃない。悪役が最低だし。主人公のマックスも特別いい人ではないし。マックス以外、特別容姿に惹かれるキャラクターもいない(自分の好みだし、典型的な美男美女がいないっていうだけ)。フィリオサも、坊主頭だし!マックスの背景事情全然分からないし。
とは言いつつも、ラスト30分を見る頃には世界観にも入り込めてて、めっちゃくちゃ楽しかった。人のアクションや、凄い爆発、車のクラッシュ……迫力が凄かった。

【好きな点】
・ラストの砦に戻る時の戦いは、かなり手に汗握った。色々なアクションや方法で主人公たちを苦しめてくるので、すごくハラハラ。アイデアの出し惜しみをしてないのがいいというか、畳みかけるように主人公たちを殺しにかかってくるテンポの速さがすごく良かった。

・シナリオ的に、途中までニュークスが何で生かされているのか疑問だったんだけど、ラストであのシーン与えるためなのねー。って後で納得した。ニュークスカッコいいじゃんー!

【個人的な作品の印象】
<好きじゃない点>
・前半部分がどう映画を見たらいいかわからなくて退屈だった。開始30分、マックスずっと捕まってるだけなんだもの。もちろん、フィリオサが捕まってほしくない気持ちもあるんだけど、マックスが何かやってくれるんじゃないかと期待しているからそう思ったのだと思う。

・あと、フィクションの線引きが出来なくて。フィリオサのタンカーめっちゃ攻撃されてて「絶対走れなくなるじゃん、何で大丈夫なの?」って思ったり。車はかなり頑丈で、爆弾はある意味演出。そう理解するまでに時間がかかったかなー。自分の中の辻褄(車の頑丈さとか)を考えていると面白くない。

<その他>
・マックスの背景事情が全然わからなかったけど、最後まで見ると「楽しかった」と感じるもんなんだな。説明不足といえばそうなんだけど、これでも十分楽しい映画になるんだなー、ってある意味発見でした。
ゆず塩

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