となりのデルトロ

マッドマックス 怒りのデス・ロードのとなりのデルトロのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

映画館で3回&ブルーレイで6回鑑賞
うー書くのめんどくさい・・
今更書くのもなんだし、書きたいこと多すぎるし、そもそも語り尽くされてる映画だし・・
まあそれでも書くと、この映画はまず演出が神業的に上手い
例えばマックスとフュリオサが信頼し合う過程を言葉では一切描かないで、銃を取り上げる→銃を返す→残り一発の銃を自分じゃなくてヒュリオサの射撃能力に託すといった行動で実に自然にさりげなく、かつ説得力を持って描いていく
他にも最初自分のことしか頭になかったマックスが、だんだん利他的になっていく過程とか本当に惚れ惚れするほど上手い
あーー素晴らしい。これぞ映画!説明セリフだらけの邦画界はこれ教科書にしろ

好きなシーンとか書いてくとホントキリがないんだけど、個人的に一番好きな所はイワオニ族が襲撃してくるシーン
ここは音楽の高揚感と切れの良い編集が相まって特に燃えた最高の名シーン

メイキング映像や本を見れば分かる通り、この映画は車や一瞬しかでない細かい小道具に至るまで一つ一つに実に深い信念が宿ってる
(例えばイモータンの車はエンジンから何から全てダブルで構成されていて、この貧しい世界の中で例外的に豊かな富と力を象徴してるとか)
勿論そんなの一回映画見ただけじゃほとんど分からない。だけどその「底知れなさ」は十分伝わってくる
この映画はそういったひけらかしをしないことで、逆にほとんど無限的な豊かさを内包することになった

あとこれもメイキング見れば分かるけどアクションシーンとかほとんど、CG使わないで実写なんすよね。頭おかしいけど(笑)、やはり生身の人間がやってるからこそ、こんなに圧倒的なエネルギーが伝わってくる映像になったんだと思う(これに限らず最近の良い映画はCG離れが顕著になってきてる)

もうホント語りきれないんで、とりあえずこの辺で!
好きなキャラはベタだけどフュリオサかなぁ(武器将軍も最高だけど)
千年に一本の傑作