ふき

マッドマックス 怒りのデス・ロードのふきのレビュー・感想・評価

4.5
V8! V8! V8! V8!(挨拶)
ハイオクブラッドをブチ込むべくシリーズ四作を連続視聴して、今はイモータン・ジョー様に全てを捧げる状態(一応書いておくけど、前三作との直接的な繋がりはないです)。

『2』のような撮影やアクションを発展、濃縮、全面展開しているため、もう全編がアクション。改造車両が走り、ウォーボーイズがはしゃぎ、どこかで爆発が起こり、なにかが壊れ、誰かが撃ち、誰かが殴り、誰かが死に、それでもキャラクターが進んでいく。
逆にお話の構成は文字通り「行って」「帰る」に集約され、語られるお話は異様に少ない。なのでアクションを漫然と見ているだけだと、特に序盤は「お話はいつ始まるの?」と思いかねない。
だが画面に集中していれば分かる。
立ち居振る舞い、表情、視線、台詞、髪型、傷、服装、装飾品、持ち物、武器、立ち位置、並び順といった細やかな演出が描くキャラクターが、徹底的に作り込まれた映像と音響の中で繰り広げるアクションそのものが、“お話”なのだ。
むしろ、画面の至るところで様々な人物のお話が同時進行することを考えれば、基本的に一度に一人が喋れる普通の映画以上に、凄まじい情報量を秘めていると言える。しかも描かれるお話は断片的なので、想像の余地も比ではない。

語りたいところはたくさんあるけど、公開されてもう一年半近く経っているし、割愛。
とにかく、難しく考えなくても、見れば「すげー……」と感じる作品だ。それが段々と「すげー!」「すげーw」に変わっていくので、二回、いや三回は見てみよう(そこまでいけば五回は見る)。

ウォータンクの上をバイクが飛び越していくシーンは、正直「これ『仮面ライダー』でやってくれねーかなー」と思ったね。いや、やってるんだけどね、少し前にね。
ふき

ふき