あてゃん

マッドマックス 怒りのデス・ロードのあてゃんのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

男のロマンを詰めたような映画。車、バイク、ロックミュージック、美人、アクション、、、、

高2のとき、飛行機でこの映画を初めて観て、衝撃を受けた記憶があります。あまりにも面白すぎて、往復ではなく、片道で2回連続で観ました(笑)

あれから何年も経った今、観てみてもあのときと同じ、いやもっと?ってぐらいのワクワクドキドキ。本当に堪らない!!でも、あのときより少しは色々と考えて観ている自分も居てちょっとびっくり。
例えば、登場人物たちの名前とか(名前ってほどの名前もらっていないキャラたちも居たけど)。Immortan Joe、なのに顎を外されて殺されるなんて、皮肉過ぎて笑ってしまった。スペル、音も微妙に違うからもしかするとたまたまなのかもだけど。Splendid(エンドロール見たらThe Splendid Angharad)も、名前だけで美しくてJoeのお気に入りなんだろうなって。酷い名前もあった。Rictus Erectus…なんという下ネタ(笑) こりゃあ15禁だわ(笑) 韻を踏んでつけた名前ならNuxは…とか、じゃSlitってこういう意味かな…と想像を膨らますと楽しいし、それを踏まえた上で映画を振り返ると あー!ってなるのが気持ちいい。

あとWivesはなぜNux(War boy)に優しいのかな?というのを考えたり。最初は、みんなJoeの子ども=Wivesの子どもだから?と思ったけれど、彼らはどうやら養子らしい。彼女たちにとって、Joeによって洗脳され、自分達と同じように人生を狂わされた被害者のひとり、という位置付けなのかな?考えてもわからないけれど楽しい。

また、Joeの最期を呆気なく感じた人も居るかもしれないが、あれはJoeが如何にして人々を支配下に治めていたかの現れでもあると思う。自分のことを神と思わせる(洗脳する)ことや、水などの資源を取り上げ、生きることが難しい状態にし、反乱どころか思考までもを封印する、自分は動かず指揮をする、そんなやり方をしていたから、いざひとりで戦闘となると弱い(ように見える)。国を滅ぼそうと思ったら、爆弾なんて必要ない、人々から言語を奪えば良い、なんてことも言うように、暴力だけが支配する方法ではないし、なんならその方が支配という面だけ見たら強かったりする。
ほかにも、人間なのにJoe側に居る人ってなに?Immortan JoeやWar Boysは化け物なの?それとも環境汚染によって産まれてしまった、突然変異の人間?わたしたちも資源がなくなっていったら、いずれあのようになってしまうのか?などなど、ただ観ていても楽しい映画ですが、色々と考えさせられるなぁと思いました。

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