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マッドマックス 怒りのデス・ロードのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

3.3
27年ぶりに製作された「マッドマックス」シリーズの第4作。
監督・脚本を過去3作同様にジョージ・ミラーが担当したバイオレス・アクションで、メル・ギブソンが扮した主人公マックスを新たにトム・ハーディが演じる。
原題:Mad Max: Fury Road ( 2015)

核兵器による大量殺戮戦争で環境が汚染され、石油や水、食料などの資源を暴力で奪い合う荒廃した狂気の世界。
愛する家族を守れなかったトラウマに苛まれる元警官マックス(トム・ハーディ)は、シタデル(砦)を支配し地下水と農産物を牛耳って預言者と崇められる首領イモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)の一団に捕らわれる。
首領傘下の大隊長・女戦士のフュリオサ(坊主頭のシャーリーズ・セロン)は、悪魔のような独裁者に反旗を翻し、彼が受胎出産させることを目的として監禁していた5人の「ワイブズ」(子産み女)を秘密裏に「ウォー・リグ」(大型タンク・ローリー)に搭乗させ、彼女の出生地である「緑の地」に匿う逃亡計画を実行に移す。
「子産み女」を奪い返すため、首領は戦闘集団ウォーボーイズ、人食男爵、武器将軍とともに追走を開始。
常備用「血液袋」としてウォーボーイ ( ニコラス・ホルト)の車両に鎖で繋がれていたマックスは、女戦士の故郷にいた「鉄馬の女たち」とともに壮絶な追走劇に巻き込まれる…。

「希望は持たぬことだ。心が壊れたら 残るのは狂気"MAD"だけだ」
  'Where must we go…
   we who wander this Wasteland
   in search of our better selves?'
              The FirstHistory Man
  "約束の地はあるのか?
   自分を探し求めてさまよう
   この荒野の果てに"
            「歴史を作りし者」

「マッドマックス2」と同様に、神話学者ジョゼフ・キャンベルによる著書「千の顔を持つ英雄」がベースにあるらしい。
物語の設定が「マッドマックス2」に類似しているが、奪い合う直接の対象は水などの資源ではなく人間(子どもを産む女)になっている。
バックに流れる音楽とともに空前絶後のカーチェイス・アクションが話題になった。
しかし、電気信号(電気ショック)的バイオレンス描写に視覚と聴覚を刺激され、思考力と想像力を奪われないよう要注意。
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