平田一

バイオハザード:ザ・ファイナルの平田一のレビュー・感想・評価

2.2
“見届けよ、最期”

2002年から始まった『バイオハザード』シリーズの、文字通りのファイナル・バトル、正真正銘「最終章」。ウェスカーの罠によって敗北したアリスのもとに因縁たるレッド・クイーンから重大な情報が。監督は引き続きポール・W・S・アンダーソン。主演はこれまで同様にアリス役のミラ・ジョヴォヴィッチ。

ウェスカーの罠に嵌り、敗北したアリスのもとに因縁の敵であるレッド・クイーンが現れた。アンブレラ社が計画する最悪のシナリオで、唯一の人類居留地もろとも、世界が滅亡することを。そのタイムリミットは残り48時間。戦いの先に見たアリスの真の正体とは―――。

終わる終わる詐欺ではない、アリスの物語の完結は、確かに完結編でした。そこは間違いないですね。ただ最後でツッコミどころが増えましたってのはちょっと……笑っていいのか、苦い顔をすればいいのか分かりません(多分苦笑が正解か)w

あるパートじゃ「ソウシリーズ」みたいな場面が出てくるし、別の場面じゃ同じソニーの『イコライザー』出てきたし、いくらなんでも近作からネタを拝借しすぎでしょ。後者なんかイコライザービジョン合戦始まって、アンタら世界の瀬戸際なのに、なんでお遊戯してんだよw

散々これまでボス感出してたウェスカーはサポート役で、挙句あんな終わり方ってアリスにビビりすぎでしょ。怖いんなら最初から裏切らなきゃ良かったのにw

一応、アリスの正体ではドラマが機能していましたし、アリスという個人になれたラストは潤みました(ちょっと悔しかったw)。

でもホント、ファイナルでこれは流石にダメでしょ。やっぱシリーズ長くなると、手数が減ってきちゃうから、即興に次ぐ即興でその場しのぎはダメですね。前回なんか鎖使ったアクションだけでかわせたが(そうか?)。

まあでも、これでようやく旧シリーズ制覇です。
現状の最新作『ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』も今年中に見られるし、どんな映画なんだろう?

あんまいい評判はこっちに入ってきてないが……
平田一

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