Tラモーン

バイオハザード:ザ・ファイナルのTラモーンのレビュー・感想・評価

3.5
やっとここまで来た!🧟🧟‍♀️🧟‍♂️


荒廃し砂漠と化したワシントンで目を覚ましたアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は彷徨っているうちにPCが設置された部屋を見つけレッドクイーンと再会する。そこで彼女に人類滅亡まで残り48時間であることを告げられる。しかし、アンブレラ社に反旗を翻したレッドクイーンは"ハイブ"の地下にある抗ウイルス薬の存在を知らせる。世界からTウイルスを消し去るため、アリスは再びラクーンシティへ向かう。


いやいや、全6作は長かった。
我ながらお疲れさん!

なんだけど今作が1番残念だったかもしれん。2〜4作目までそれぞれ前作から結構時間の経った話なので「なんで今こうなってんの??」って感じで始まることが多かったんだけど、今作はそれが1番ひどい。

5作目の終わりでジル、エイダ、レオンがワシントンに集結して、しかもウェスカー(ショーン・ロバーツ)と共闘だ!みたいな雰囲気だったのにそこは小説版でしか描かれてないだと…?おまけに4作目で登場したクリスも結局あれっきりときた…。

あとで触れるアリスの生い立ちとこれからが結構感動的だったから、戦いの10数年の記憶も大切にする意味で昔の仲間もちゃんも出してほしかったな。


アクション的には相変わらず面白い。
冒頭のめっちゃデカい飛行クリーチャー(ポポカリムっていうらしい)はめちゃくちゃ禍々しくて最高だし、カーアクションでアリスが死闘を繰り広げのもカッコいい。

ゾンビ軍団とアンブレラ社の装甲車は完全に『マッドマックス』みたいだったな。
人類居住地の人たちと手を組んでガソリンを使った原始的な方法で戦うのも『マッドマックス』感あってよかった。

最後の戦いの部隊が、始まりの地ラクーンシティってのは感慨深い。

キモさの増したケルベロスに、デカくてキモいボスクリーチャー(ブラッドショットっていうらしい)の造形はさすがなんだけどもう少し明るいとこで戦ってほしかったかな。少し観にくいのが残念。

アイザックス(イアン・グレン)との戦闘もめちゃくちゃ『マトリックス』感あり。

最後に明かされるアンブレラ社の野望とアリス出生の秘密。そしてレッドクイーンが何故アリスに味方しようとしたのか。

"世界を終わらせよう。ただし我々の望む形でだ"
"私たちは10年前ラクーンシティでしくじった。これは再戦"
"私はアリス"

生命に優劣などなく、如何に生命を全うするか。アリスの生命の気高さが泣かせる。
前作で登場したベッキーも伏線だったんだな〜。アリシア、アリス、レッドクイーンそれぞれの覚悟の強さよ。
戦い続けることでしか自分を保てなかったアリスがようやく人間としての自分を手に入れたところで、これはハッピーエンドよね?

レビューの冒頭で苦言を呈したけど、ラストは感動的だったからヨシ!

1作目とはここまでかってくらい雰囲気変わったけど、結構楽しめるシリーズでした🧟‍♂️🧟‍♀️🧟
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