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思い出のマーニーのmarimoのレビュー・感想・評価

思い出のマーニー(2014年製作の映画)
3.5
面白かったよな…たぶん
1回目を観終えて…どうしよう、よくわからん

別にオチが分からないとか
ストーリーが分からないとかそういうことではなく
なんかモヤモヤが残る感じ

なんかおかしいんだよな…よく分からないけど

シンプルなのに シンプルじゃない
親切なのに 親切じゃない
分かりやすいのに 分かりにくい

要は、単純なのに複雑

これはどういうことなんだ…

まさかの翌朝もう一度観ました(スッキリさせたくて)


私がつまずいていた理由が
なんとなく、わかってきました

この作品、後の展開で必要になる要素をちゃんと事前に前振りしてはくれてるのですが(※親切)
それが、絵の中で”さりげなく”表現しているものと、セリフの中に”さりげなく”織り交ぜているものとで混在しています(※複雑)
また、その前振りが”さりげなく”なため、前振りとして機能しにくく、使うタイミングで気づきにくい(※分かりにくい)

これが気づけたとしても
「あっ、さっきのあれって、これの振りだったのか」
といった感じで
ワンテンポ遅れて振りだったことには気づくんだけど
結果タイミングよくバシッとハマらない

まあ、これは私の読解力不足によるものかもしれないけど…

例えば色鉛筆のところとか後々のシーンと紐付いたときに、めちゃくちゃ上手い演出だよなって思うと同時に
これ分かりづらいな…たぶん全く気づかない人もいるんじゃないかな…っていう感覚が混在する

こんなのがたくさんあります
セリフなしでちゃんと良い演出になっているのに
そのあと登場人物にセリフで説明させちゃうもったいない流れ

マーニーの存在も最初はイマジナリーフレンド(杏奈の想像)なのかと思っていたら、記憶から薄れていく描写や、別の時間軸?過去のビジョン?などなど、ミステリーなのか、ホラーなのか考えつつ、これ杏奈の目の色からして多分そうだよな...
マーニーの過去が語られての杏奈の涙...正直このタイミングで杏奈ちゃんもマーニーの正体が分かったのかなと思ってました
そのあと写真の裏見て驚くってことは...えっまだ気づいてなかったのか

私の読解と演出の相性が悪いだけだと思います

2回目観て、このもったいないなっていうポイントが分かると
私がスッキリしなかったのは、全部その部分だったのだなと
なんか勝手に一人でスッキリ出来ました

良くも悪くも真面目すぎる感じの演出だったってことで…そこらへんよく分からなくても楽しめるのかなとは思います

最後に
私が勝手に勘違いしていたところをひとつだけ…

主人公の杏奈ちゃんの一つ歳上の角屋信子ちゃん
私、実はこの子が主人公の同年代だということを
信子ママが怒鳴り込みに来るところでようやく把握しました

それまでずっと、お節介おばさんだと思ってました…ちょっと見た目がおばさんすぎよね?笑

2回目はちゃんと最初から主人公の同年代として捉えましたが…やっぱり見た目おばさんすぎるよな…と
これ最初から同年代って把握して観れた人っているんですかね?...(私だけなのか?)

とりあえず
宮崎駿監督の最新作までに、観てないジブリ作品を全部観る!と勝手な目標を立ててます
(サブスクで配信してないんだよね)
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