ムーミンの相棒

思い出のマーニーのムーミンの相棒のレビュー・感想・評価

思い出のマーニー(2014年製作の映画)
4.5
映画館で予告を見る限り、2人の少女から怪しげで閉鎖的な匂いがしていただけだったため何だがよく分からず鑑賞。
こんなにも感動的で愛に溢れた作品だったとは…
まず主人公の女の子はまるでところどころ太宰治の女生徒の主人公のようで、いつからか汚れてしまった心に気づく。けれどもそんな自分を受け入れることができない。醜い心を責め自分が人から愛されることはないと思い、だから他人の愛を疑い受け止めることができなくなっているよう。
そういうわけで思春期を経験してたら共感できてしまうキャラクターだ。とても純粋で繊細なんだろうな。それが誰のおかげか考えるとまた泣けてくる。
そしてストーリーに関しては、ヒントがわかりやすいので途中ああこういうことだろうなとわかってしまったが、わかってからがもうとめどなく涙がこぼれて大変だった。ほぼ泣いていた

主題歌もストーリーの流れも終わり方も絵も景色も全体的に綺麗な作品。大好き