龍生

ドロップの龍生のネタバレレビュー・内容・結末

ドロップ(2008年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

OUTを映画館で見て、凄く気になったので視聴。
元々、ヤンキーものが大好きというのが強いかもしれないが個人的にはめっちゃくちゃ好きな作品だった。
OUTでは見られなかった、達也の暴走が見れたのが嬉しかった。これ見るとOUTの達也はだいぶ我慢してたんだなって感じた。

鼻くそを壁につけてくる配達員とか、ヒロシのみゆきへの告白シーンとか、コントのような素早いボケ・ツッコミなどが笑えて、流石品川ヒロシ監督作品だなと思った。

「仕事するなら財布買ってやるか」
「女に手上げてんじゃねぇよ」
「仕事が終わったらちゃんとプロポーズする」
ヒデがおじさんとしても男としてもかっこよすぎて一気に好きになった。上地雄輔の向日葵のような笑顔と雰囲気が役にハマってた。

アクション全開の喧嘩シーンから一転して、ヒデの最期のシーンになって、興奮から一気に感動に変わった反動でめちゃくちゃ泣けた。
「ヒデが可哀想で、痛そうで、もう楽にしてやってください。」とか言葉にするの辛すぎる。
亡くなった後、ヒデの目から1粒の涙が落ちるシーンが1番印象に残った。

「今日の満月も特別だな…」とか、始まりの場所(河原)でのヒロシと達也の喧嘩とか、見送りには行かずに電車から見えるところでビール片手に眺める達也とか、クサいなぁと思うシーンも多かったけど僕はそういうのも含めて好きだった。

笑いもあって、興奮もあって、感動もある。
何よりかっこよさが詰まっていて、もっと見たいと思える映画だった。
今と昔で価値観が変わってきたのか評価が凄く低いけど僕は自信を持ってこの映画をオススメしたい。
龍生

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