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徳川いれずみ師 責め地獄のUCOCOのネタバレレビュー・内容・結末

徳川いれずみ師 責め地獄(1969年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ほぉ、これが東映異常性愛路線なるものですか。。

エロもグロもこの時代が誇るチープ演出(血のりドロドロ絵の具感、等々)のおかげでだいぶ緩和されていて、さほどの衝撃はない。(でもグロはちょっとキツめかな)最後の股裂きの刑が1番衝撃だったかもしれない。
タイトルにも入るくらい大事なはずの刺青たちもどこか、絵の具で書いたような嘘くささを持ち合わせているけれど、本作では全てがご愛嬌。

冒頭で登場する女の物語なのかと中盤まで思わせておいて、呆気なく話は転換するのでキョトンとせざるを得ない。

全体を通してひたすら女が物として扱われる。物とは、ここでは入れ墨師たちのキャンバスを指す。

長崎の街がいくらなんでも異国すぎると思ってしまったが、もちろん当時そこで生きていたわけではないので本当の所は分からない。出島とかなのだろうかあれは。犬が縄でぶら下げられてたり、ラーメンのお椀みたいなのに子犬が5匹入れられてたのが可哀想すぎた。よく盲目で棺桶の中に入ったりなんだりできたな、、、直前に見た『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』と同様で、ありえない偶然が当たり前に連鎖するのが少し耐え難い。

なかなか普段見ないジャンルなのでかなり新鮮だったけど、たまにはこういうのも良いかなって感じでした。
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