M

徳川いれずみ師 責め地獄のMのレビュー・感想・評価

徳川いれずみ師 責め地獄(1969年製作の映画)
4.0
95分。娼館で起きる刺青師と女囚達の復讐劇。血塗れ+SM要素+コミカル、

エロよりとにかく彫ってる場面が多くて演技なのにめちゃくちゃ痛そう。長崎で行われた蛍光刺青のアイデアはとても良かった。

金属製の貞操帯◎をつけた女が墓荒らしをしている場面からスタート。

前半は、江戸で借金のかたに娼館に売られるヒロインの話から始まる。鬼畜女将の激しい責めが凄い。ヒロイン役の片山由美子の裸が綺麗で癒される。メインの刺青ショーは酒で浮かび上がる刺青がとてもお洒落。ラスト海で火責めの刑は、地味だけど好き。

後半、長崎で異人を登場させ人身売買する話。刺青師の話は続く。外人のおっさんをとにかく気持ち悪くスケベに撮ったり、女囚同士で痴話げんか、乱闘するがおカマのおっさんも参戦。ここはかなり笑えた。

逃げ出した女囚が中国人の葬式場面に迷い込むんだけど、とにかく泣きながら「アイヤ!アイヤ!!」叫んでるだけで面白い。

蛍光刺青会、発想がは良いのに絵柄がクレヨンで子供が落書きしたみたいなデザインで残念。鳥?をモチーフにした絵だけ繊細に描かれていた。

ラストは股裂の刑でアッサリ終わる。

エログロ時代劇にSM刺青を加えた強烈な作風。露出多めな女体がたくさん出てくるけど全くエロくない。フェティッシュ的な楽しみ方が良いと思う。箸休め程度のコミカルな演出も有って退屈しない95分。
M

M