冬の亡霊

和ちゃんとオレの冬の亡霊のネタバレレビュー・内容・結末

和ちゃんとオレ(2014年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

ドキュメンタリーとして非常に考えさせられた。

認知症の母親の自宅介護の為に思うようにフリーライターの仕事が出来ない息子。母親の年金でなんとか食い繋ぐ。
母親は自分が息子だと認識していない。オレは母親を和ちゃんと呼ぶ。

10年自宅介護してきてたまたま取材に出かけ、母親が亡くなったという預けた先からの電話。名優の演技など比べようがない息子の慟哭。これからどう生きていけばいいのかという不安。

介護に真剣に向き合い過ぎれば潰れてしまう。真剣に向き合わなくては問題が起きてしまうかもしれない。ジレンマである。

家族だからこそ、大切にしたい。家族だからこそ、傷つけてしまう。

絶望の中に淡い希望があったのは、ちっぽけだが、救いだった。