松枝佳紀

和ちゃんとオレの松枝佳紀のレビュー・感想・評価

和ちゃんとオレ(2014年製作の映画)
5.0
これも昨日見た「パーソナルソング」と同じで、僕の目的意識は、「長いお別れ」における認知症の表現があのような感じで良かったのかどうかということで、今日はこれを見た。このドキュメンタリー「和ちゃんとオレ」に描かれるアルツハイマーの症状は、「長いお別れ」で書かれていたような症状の人から見ると、もっともっと深刻な状況で、当初の目的意識を超えて、介護の現状が如何に大変かを知ることになった。逆に言うと中野量太監督はここまで悲惨な状況を描くと物語どころじゃなくなると踏んでの判断だったのかもしれない。ともあれ、このような状況があり、その改善が難しいことを、現代の日本人は知った方が良く、そのためにもこの映画の果たす役割は小さくないだろうと思う。良かったら、見てみてください。
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