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国境事件の3104のレビュー・感想・評価

国境事件(1949年製作の映画)
3.8
いわゆる「潜入捜査モノ」。
舞台はアメリカとメキシコの国境地帯。多発するメキシコ人密入国労働者の殺害事件を解決すべく、両国の捜査官がタッグを組んで真相究明に奔走する。
しかし古くはオーソン・ウェルズの『黒い罠』やソダーバーグの『トラフィック』、最近ではドゥニ・ヴィルヌーヴの『ボーダーライン』などなど、米墨国境を舞台にした犯罪映画は数が多い。それだけ現実に起こっている問題であり、かつ物理的に手近に得られる「国境」なので使い勝手がいいのであろうか。

ストーリーは大まかに分けると前半は潜入にバランスを置き、後半は“黒幕”側との攻防がテンポよく描かれる。全体的に~特に後半は~テイストといい音楽といい、ほとんど西部劇のタッチ。フィルム“ノワール”感はやや薄めだがこれはこれで面白い。
あと寄ったり引いたりのカメラワークが巧みかつ躍動的。
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