かつてアニメのパトレイバーを観て押井守のファンになったつもりだった。
後に押井作品を見て気付いたことだが、結局私は押井作品が好きなのではなく、パトレイバーという作品が好きだったのだ。
そして実写版パトレイバー全般に言えることだが、このシリーズはパトレイバーと言うよりも押井作品なのだ。
押井成分も嫌いじゃないが、それは何かと混ざり合ったり、たまに顔を出す程度でいい。
押井守らしさが全面に出れば出るほど、「私が求めていたパトレイバー」からは離れていく。
そうなってくると、何もかもがパチモン臭く見えてしまう。
それはそうと太田莉菜演じるカーシャが主役の一遍。
監督は押井守ではないが、すごく押井テイスト。
私自身にもうちょっとキャラに思い入れがあれぱ、これはもうちょっと評価できていたかもしれない。
実写化の是非はともかく、実写で見たかったエピソードにはなっていると思う。
一方で９話の方は逆にアニメならまだしも、実写では観たくなかったものを色々と詰め込まれてしまった。
実写版の良さと悪さを両方見させられた気がする。
