デニロ

天使のはらわた 赤い淫画のデニロのレビュー・感想・評価

天使のはらわた 赤い淫画(1981年製作の映画)
3.5
1981年製作。原作脚本石井隆。監督池田敏春。撮影前田米造。

名美と村木。ふたりの妄想が交錯したあげくに。

からだから吹き出した塩を全部舐め尽くすかのような情交。炬燵の足、半熟卵の異物混入自慰。女子高生を強姦致死せしめる怪人。娘を殺され狂気を猟銃に込める父親。いただくものだけいただいて切り捨てる上司。いやだいやだと喚きながらもビニ本撮影で自らの泉を潤してしまう女。すべてが超現実的な展開で、意図しているのかどうかは知らないが妄想の世界なんだろうと思わざるを得ない。

おそらく現実にいたのは国防婦人会会員の如きアパート管理人山科ゆり。妄想の中でも彼女を犯しえないのです。

演出、撮影は凝りに凝っている。芸術的なあまりに芸術的な午後7時。

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