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狂った果実のdiesixxのレビュー・感想・評価

狂った果実(1981年製作の映画)
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根岸吉太郎監督のロマンポルノ。脚本は『女囚さそり』などの神波史男。1981年作。ぼったくりバーで働きながら、孤独な生活を送る哲男とその周辺は70年代、軽薄な享楽主義と消費主義を謳歌する千加らグループは80年代。二つの時代がせめぎ合い、衝突し、やがて70年代的なストイシズムが破れ去っていく。
15年ほど前のロマンポルノリバイバルで初めて見てかなり感銘を受けた覚えがあるが、どの辺に感動したのか覚えていない。
蜷川有紀のキャラクターはちょっと90年代を咲き取ってる感もあり、軽薄なんだけど独特の魅力がある。ちょっと自意識過剰だけど独自の美意識とプライドを持っていて、心に闇を抱えていて、相手を傷つけることでしか愛情を表現できないボーダータイプの女性。当時短期間交際していた女性のことも思い出した。今頃どうしているだろうか。私は元気です。
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