ベビーパウダー山崎

トパーズのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

トパーズ(1991年製作の映画)
2.0
村上ドラゴンの交友関係、文化人の顔見世出演の下品さ。首締められながら珍棒しごかれていた気持ち悪い青年って幻冬舎最高責任者の石原正康?ヤバいね。黒歴史でしょ。エンドクレジット後に無駄にドラゴンのキューバ愛サルサ愛。そういえば中上健次と紀州の関係のようにドラゴンはキューバに向かった…ってよくよく考えると全然わからないな。バブリーな高級ホテルでSMドラッグを散々見せておきながら、最終地点がそこらへんの公園なのは貧乏くさくてがっかり。もう空っぽなら空っぽで突き通せばいいのに、寺山修司みたいな幻影もただキツイ。セクシャルな闇の深さを潜入ルポ的にこれがリアルですよと嘯きたかったんだろうけど、出来事をただ撮っているだけでは、いくら刺激的な題材を映しても何も伝わらない。こういうペラペラな映画を見ると佐藤寿保がどれだけ優れているのか逆に分かる。