トパーズの割烹のレビュー・感想・評価

村上龍原作で、監督脚本も本人が手がけている。
原作者による映像化だけに、原作のエッセンスがしっかりと表現されており、そういう意味では非常にわかりやすい。
主演の女優は無名で、不細工ではないがぼんやりした顔立ちをしている。全身の雰囲気から醸し出されるこの圧倒的な地味さ加減が、この作品の主演にはハマり役かもしれない。
原作では文章内に明らかな白痴の演出があったが、映画では発達障害の設定はなさそうで、かえって性産業で生きる女性の哀しみが際立っているように思う。