おばけシューター

Jyomon 羅生門・三蔵法師のおばけシューターのレビュー・感想・評価

Jyomon 羅生門・三蔵法師(1967年製作の映画)
3.7
これは!久々にとんでもない作品に出会ってしまった…!!

黒澤明の羅生門と間違えて鑑賞😭
三船が出てくるのを待ってたら、無慈悲なSMプレイが始まってビックリしましたねぇ😵‍💫😵‍💫

おじさんが縛り上げた女性を棒で叩いて、
餓鬼のような二人組がそれを見ながら自慰行為してる映像が15分。男女それぞれに声が充てられてますが、殆どセリフはなくひたすら喘いでるだけです。内容は以上…だが、、!
この登場人物は、全員お人形なんです!人形のSM作品!!
しかもこの人形っていうのが、
なんと人形浄瑠璃なんですよ!!文楽なんです!
1メートルくらいあって3人がかりとかで動かす人形で、糸を引き細やかに指や首の動きなんかも制御する仕組みですが、本作のものもまさにそれなんです!人形のクオリティは超高い!

男が棒で叩くときは、ちゃんと人間のように振りかぶったり、息があがるのを口と肩の動きで表現したりしてます。叩かれる女性は縛られてますが、苦しそうに首を動かしたりうなだれたり寒さに震えたりで、精巧な顔の作りと光の当て方で生きてるように表情が変わります。失禁した時に湯気が上がる徹底っぷり。

ちなみに餓鬼みたいな二人組がその様子を見て自慰してるんですが、ちゃんと?勃起し射精します。精液は水蒸気かなんかです(笑)

で、またすごいのが、
この作品が作られたのが1967年。
そんな年代からすでに「人形にSMさせる」などという日本の変態嗜好が完成されてたんです!
こんな作品に、明らかに相当な時間と労力をかけてたなんて…恐るべしですね。

黒澤明の羅生門より、微妙にスコア高い(これはちょっとどうかと思いますが)ですが、それも理解できる衝撃でした。
ちょっとアレですが、シーンのキャプチャをまとめたサイトやYouTubeに本編映像があります。
抵抗なければ、一見の価値ありですよ🐶🐶