まさかティーンジェネレートの映画があるとは衝撃!なので鑑賞しました。
自分の立場としては、『Get Action』をチラッと聴いた程度で、特にファンというほどではないです。94-95年頃のK県県央地区のディスクユニオンで『今、ドイツで大人気!』とプッシュされていたのは覚えています。
ティーンジェネレートの中心人物・杉山兄弟は静岡出身。塾の先生がレコマニアで、そこでブルースやソウルを覚えて兄弟もレコマニアに。地元のよく行ったレコ屋を訪ねる兄弟ですが、レコ屋のオヤジはまったく覚えておらず、バンドやってた話をしてもフーンみたいな塩対応でちょっとウケました。ティーンジェネレートです、とか言っても判るヤツはほとんどいませんし。
塾の先生のおかげでいっぱしのマニアになった兄弟(マジで恩師だな)は、その流れでバンドを組んで、前身バンドもかなり評価されていたらしいです。
ボーカルが抜けたため、杉山弟がボーカルとる形でティーンジェネレートが結成。そのスタイルは直観的に曲を作って、直観的にツアーして…みたいな、計画的に何かするみたいな流れがゼロで、そこがカッコ良かったです。勢いで海外ツアーしてたらすぐ評価されてシングル出しまくるとか、本能的で最高です。マーケティングとか宣伝とか、基本的に無関心なのがイカす。ただやりたいからやるアティテュードはめちゃくちゃ本質的です。
ティンジェネは3年くらいで解散しますが、その理由もすごくシンプル。兄貴がパンク化し(!)、兄弟でなんか方向性がズレたと感じて解散。兄貴の脱退で解散になりましたが、喧嘩って感じでも無さそうで、その後も兄弟は仲良し。一緒にバンドやってるっぽいし。
兄弟の個性もかなりイカす。弟はクールというか、妙にサッパリした雰囲気で、全体的に執着が無さそうな人でした。バンドも執着なくサッサと解散しますし。ただ、レコだけは山のようにあったので(一番目立つのがニューヨークドールズのベスト!)、レコだけは執着しているのかも。
兄貴はユーモラスで結構哲学的な人。真面目ですね。パンクについても、以前は懐古主義と捉えていてあまり聴かなかったらしいですが、捉え方を変えた結果、入ってくる音が変わったと語ったりしてました。めちゃくちゃ音楽と向かい合って感じ考えているのが伝わり、好感を持ちました。パンク化したら日常でも首輪をつけるようになったとか、ロックバカすぎて最高!
ちゃんと恩師との再会もあり、たまに再結成しているとのことで、再結成ライブも収録されてました。その時はドラマーが外人。さすがドイツで大人気!
(本作を観れば、ドイツだけではないことが判る。アンダーグラウンドのビッグネームのバンドだった)
同じガレージロックの盟友・ギターウルフのセイジさんも登場。セイジさんは「ティーンジェネレートは『Dressed It Black』でレベルアップした」みたいなことを言ってました。確かに、『Dressed It Black』は『オールナイトでぶっとばせ!!』に似ている!
【Teengererateリンク集】
https://youtu.be/xULiB4LDB8Y
Mess Me Up
比較的キャッチーなメロを持つ名曲!
https://youtu.be/Li7SI4AA1QY
Dressed It Black
オールナイトでぶっとばせ!的なミッドテンポの名曲。
https://youtu.be/Q3HSuqvWSSA
代表曲Get Me Back と1979 のライブ。
1997年メンフィスとのことだけど、解散後の再結成ということだろうか?
(ティーンジェネレートは1995年に解散)
いろいろと謎が多いっす。