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ワレサ 連帯の男ののんchanのレビュー・感想・評価

ワレサ 連帯の男(2013年製作の映画)
4.0
アンジェイ・ワイダ監督の熱を感じる作品もう1本‼️
私にとって欧州映画、特に中欧(旧共産圏)の国の政治や内情は全くの無知。その為、敢えて観ることで遅まきながらのお勉強と思っています💦

今作は題名のとおり、ポーランド🇵🇱の政治家で労働組合指導者、ポーランド共和国の第三共和政第2代大統領、そしてノーベル平和賞受賞者のレフ・ワレサ(実際はレフ・ヴァウェンサと発音)の活動記録と家族の物語。

もっと堅苦しく暗鬱な内容かな?と構えて観たが、意外に分かり易く面白く観ることが出来た‼️
当時のモノクロの実写映像を挟み込んでいて、物資も乏しく、厳しい寒さなどの雰囲気が伝わる。

ワレサは旧レーニン造船所で電気技師だったが、労働組合を率い、独立自主管理労組『連帯』をまとめ上げて行った。
その経緯をイタリア人ジャーナリストからのインタビューで思い出しながら答える。
ワイダ監督の手法は、ワレサの視点で1970年から1989年までの民主化運動を映し出しながら理解出来るようになっている。

偉大なる男というより、一小市民でアパート暮らし、弁が立つこと、熱意が強いことで仲間が慕って増えて行ったような感じ。
まるで違う土地だけど、ウルグアイ🇺🇾の政治家、ムヒカ元大統領と通じる"人間愛"が根底にある方という感じがしました💫

美しく気丈な奥様(ホラン千秋にそっくりな役者)が、まだ小さな2ヶ月〜10歳の6人の子供を抱え、ワレサを誰よりも理解して、職場から解雇されたり、戒厳令で身柄を拘束されている間、女手一つで留守宅を必死で守っている姿が健気だった。

音楽は反体制色の強い現地ロック♬を使っていて、テンポ良く展開しています。
毛嫌いせず観て欲しいな、私は十分楽しめました‼️
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