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「エロ事師たち」より 人類学入門のfilmooのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

今村昌平3本目。
3本観た中では一番面白かった。
盗撮風AVを模しているのか、体感8割くらい柵やガラス戸ごしのショットになっていた。映画の試写室風なオープニングもそうなんだけど、物語の内容ではなくその映像の構図によって強制的にメタな視点に立たされるという点でカサヴェテス『フェイシズ』に通ずる面白さがあった。『フェイシズ』ほど徹底されているわけではないけど今作のほうが2年早い。
回想シーンや夢や妄想のようなシーンが唐突に出てくるのはとても不親切なんだけど、息子が妻を紹介するシーンとか卒業式のシーンとかとんでもなく良いカットも多くて、3.5点を付けるか迷った。もっと高画質だったら…映画館で観たら満足できただろうか。あと相変わらず言葉や顔の判別がしづらかったのもマイナス点。もっと後年の作品が観てみたくなった。
「カラカラ」とか「ごちゃごちゃパーティー」のスラングがツボ。
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