Dantalian

太陽の少年のDantalianのレビュー・感想・評価

太陽の少年(1994年製作の映画)
4.4
70年代の北京って2000年代の地方都市と大して変わらないじゃん…
姜文の作品にはいつも大人になれないピーターパンがいる。文革中だから、青春の記憶と時代の記憶の二重のノスタルジー。

緑の軍服を着た人たちと、青い作業服を着た人たちの喧嘩から和解は、特権階級の解放軍関係者と一般労働者のアンビヴァレントな関係のメタファーでありながら、ベトナム戦争、朝鮮戦争で疲弊している人民の厭戦情緒をも象徴している。

ナレーターが「北京一のチンピラ」の話をしているときに毛主席像を映しているところは笑った。
若い寧静ありえないぐらい美人だし声も良い…夏雨が彼女の髪の毛を洗い流すシーンの色気がやばい…姜文のエロティシズムと感性はいつも尋常じゃない…感動した…

何の本を読むのって聞かれたとき答えた書目はロシアのリアリズム革命文学ばっかで私の世代と全く変わらないじゃん…懐かしい

「病気」は中絶だろうか。

ポストモダニズム。真実と本当の歴史はそもそも存在しない。人間の記憶の不確定性。
→文革自体は忘れ去られていく

脱構築 不在を読み取る
→米蘭の両親の不在が何を意味しているのか

historiographic metafiction?
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