とか26

カンフー・パンダ3のとか26のネタバレレビュー・内容・結末

カンフー・パンダ3(2016年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

番外編かと思うくらい
物語が薄くなってしまった第3作。
その理由は見ればすぐに分かるんですけど、
やっぱりあの2作目のラストから
この3作目の展開はまるで必要なかった
っていうのがいちばん大きな退屈の原因。

ポーの家族関係っていう
2作目でしっかりオチをつけて
解決してしまってる問題にわざわざ目を向けて、
ほとんど答えもないような目的地に向かって
進んでくような話が面白くなるわけがない。

パンダとガチョウだけど2人は親子っていう
1作目にシレッと撒いてた2人の違和感を
上手に拾って描いた2作目からの、
「実はポーの本当の親、まだ生きてます」は
誰がどう見ても蛇足が過ぎる。。
その親が悪いやつでポーの敵になるとかで
ポーとガチョウの親子関係を強めるとかなら
百歩譲ってまだ見れたけど、
普通に良い父親で特に問題もなく
ポーの親がひとり増えるだけってオチは、
「ほんと何だったんだ…」としか言えない。

そのせいもあって今作のほとんどは
新キャラのパンダ村の人々の描写ばかりで
既存キャラクターの活躍は少ない。
正直な話 マスターファイブの面々、
トラ以外みんな未だにキャラ薄いし
活躍してるところほとんど覚えにない。
あの4人の新しい面を
もっと見せて欲しいんだけどなかなか
そうはならないようで歯痒い。
ヒックとドラゴンに比べると
主人公チームの魅力に差があり過ぎて
ヒックやっぱりすごいなって思う。

敵のウシ、
登場人物の誰にも
名前を知られてないっていうエピソード
皮肉過ぎるんじゃないかと思うくらい
ホントになんの魅力もなくてびっくりする。
どこの誰で、何がしたくて、
何がすごい奴なのか、
基本的なことが基本的に良くわかんない。
いや、ちゃんと説明されてるとはいえ
ホントなんの面白味もないキャラだった。
絶対これ ポーの父親を敵として
1本別のはなし作った方が面白かっただろ。。
敵キャラに自虐ネタというか
コメディの要素入れてるせいで
なんか弱くなってる印象がある。
結局1作目の敵がいちばん魅力的なまま。

敵が迫るなか
冗談みたいに穏やかなムードで
村人にカンフー教え出すあたりは
脚本家、気でも狂ってんのかと感覚疑いました。
もう敵がそこまで迫ってるんじゃないのかと
こっちは焦ってるというのに、
精神と時の部屋にでも入室したんかっていう
時間の経過をまるで感じさせない
余裕のある特訓描写ここで入れてくるの
どうかしてるとしか言えない。
ああいうのは 敵がどのくらい離れてて、
村にやって来るまで
どれだけ時間に余裕があるのかを
しっかり示してからやって欲しかった。

まだ続編を作る予定があるなら
ちゃんと繋がりのある敵を出して、
ちゃんとマスターファイブ連中が
協力して倒せるレベルの敵と戦ってほしいです。
マイティソーに出てくる
ソーの仲間のやつらと同じような
負けポジションのキャラと化して来てる。

ありがとうございました。
とか26

とか26