YasuhitoArai

あれのYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

あれ(1927年製作の映画)
3.8
クララ・ボウ演じるべティはデパートで売り子をしていて、社長のウォルサムが気に入り、振り向かせようとするが・・・という話。

あれ(原題はit)=言語化できない性的魅力。
クララ・ボウがイットガールと呼ばれ、セックスシンボルとしてブレイクするきっかけとなった作品。ラブコメ。

コメディエンヌとしての演技がうまい。子どもをあやす時の顔芸が良い。全般的に目線やまばたき等の目の使い方がうまい。ジャネット・ゲイナーといい、この時代の女優は涙目になるのが早い。
社長の気を引こうと机を指でピアノを弾くようにカタカタしたり、机に寝そべって足をぶらぶらしたりと可愛らしい。

最後のシーンの船体にある船の名前が二人で見えなくなって「it」になる演出もうまい。
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