キャサリン子

ラブ&ピースのキャサリン子のレビュー・感想・評価

ラブ&ピース(2015年製作の映画)
3.6
かつてロックミュージシャンという夢を抱いていた鈴木良一は、現在は冴えないサラリーマンとしてパッとしない毎日を送っていた。
職場内では皆からバカにされており、街中の人にも嘲笑われているような被害妄想を抱き、密かに思いを寄せる同僚の寺島裕子(麻生久美子)に話し掛けることもできずウジウジしてばかり。
ある日、1匹のミドリガメと運命的に出会いピカドンと名付けるが、同僚に笑われてトイレに流してしまう。
すぐに後悔する鈴木だったが、ピカドンは下水道を通って地下に住む謎の老人(西田敏行)のもとにたどり着き……。


思いがけずクリスマス映画だった(笑)

前半は「めっちゃくだらないwww」と思って観てましたが、中盤から結構面白かった(笑)
園子温監督ってこんな作品も作るんだね。
“園子温版トイ・ストーリー”って感じでした。大人向けの童話でありファンタジーです。
一見ばかばかしいようでちゃんと明確なメッセージがあり、優しくて愛を感じる物語でした。
お人形のマリアちゃんのくだりとかちょっと泣いちゃったよ。


キャストがなにげに豪華で、特に主演の長谷川博己はさすが。
前半の、貧乏くさくていつもオドオドしている情けなくてダメな男、からの、ロックミュージシャン「ワイルド・リョウ」としてスターダムを駆け上がり調子に乗っちゃってるキザったらしいナルシスト野郎まで、演技の振り幅がすごい。
つか「ワイルド・リョウ」って名前がダサ過ぎるwww


ただ、麻生久美子さんは無駄遣いだったかなー。
あの感じなら別に誰でも良くない?
彼女の良さが全然生かされてなくて、ファンとしてはだいぶ物足りなかったです。
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