こさむ

ラブ&ピースのこさむのネタバレレビュー・内容・結末

ラブ&ピース(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

良一はかつてロックミュージシャンになる夢を持っていたが、今は冴えないサラリーマンをやっており、会社で同僚に馬鹿にされる毎日。
孤独だった良一はカメを飼い始めピカドンと名付ける。良一とピカドンは四六時中一緒にいた。
だがある日混乱した良一は、勢い余ってピカドンをトイレに流してしまう。
トイレに流されたピカドンはサンタの元に流れ着き、特別な力を授けられる。
一方、遼一は路上バンドに無理やりボーカルを任され、そこで魂のピカドンソングを披露。
音楽会社にスカウトされた良一はスター街道まっしぐら。
そんな良一の夢に呼応するかのように、ピカドンはどんどん成長していく。

園子温版ガメラ。
最初の40分ぐらいは方向性が全く分からない。薬をキメてるとしか思えない良一のストーリーと、オモチャがワイワイガヤガヤしたりでチープで苦痛だった。
しかしそれを超えると愛しさを感じてくるキテレツな映画。

テレビで普通にピカドンってワード流れてるのに、メジャーデビューする際にピカドンという歌詞を修正される。
良識があるのかないのかよく分からない世界観がクセになってくる。

ドームを超えるほどの大きさになったピカドンは良一の本当の願いを代弁し、光の粒となって空に消えていく。
消えゆくピカドンを見てライブ会場から降り、帰路につく良一。かつて住んでいた狭い部屋に戻る。
そこで良一とピカドンは再会。
良一のアパートに裕子がやってくる。

独特な味わいのストーリーすぎるけど、妙な温かさがある。好きかもしれない。
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