ジェネシスから10年後。
人類はALZ113の影響で多くが死亡。
文明の発達は止まり、テクノロジーが失われ滅亡へ向かっている途中。
シーザー率いる霊長類は、10年でその数を増やし、一大勢力となる中、人類との衝突をキッカケにクーデターが勃発。
人口減少の原因が猿にあるという考えを持つ人間たちと、人間に虐げられてきた猿たちのそれぞれの怨念。
なんとか共存を目指したいと考える人たちと猿たちの理性。
様々な考え方が交錯し紡ぐ物語は、ジェネシスからの意志と、猿の惑星オリジンが描いた結論から逆算しても破綻をしていない緻密さであり、猿を含めた「人間ドラマ」が展開する。
そして10年前でも完成されている、猿の人化や荒廃した地球、アクションシークエンスのリアリティを生むVFXが真実味を与えており、エンターテイメントとしても秀逸。
極上のSFアクション巨編として、誰にでもオススメできます。
ただやっていることは要約すると前作と変わらず、ほとんど何も進みません。
なので劇場公開時はちょっと期待ハズレだったのですが、「ジェネシスのさらなる掘り下げ」という立ち位置と考え、ジェネシスを前編、ライジングを後編と捉えれば、合わせてビギニングとして考えることができ、セットで観ることで面白さが爆上がりすることがわかりました。
まだ観てない方は、ぜひ間を空けずにセットで観ていただきたいです。
コバの憂鬱と今回起こした行動にも情状酌量の点はあると思えてしまうことでしょう。