きんさん

猿の惑星:新世紀(ライジング)のきんさんのレビュー・感想・評価

4.1
何ら人と変わらない猿たちの言動は、人間のそれを映す鏡。立場が変わるから客観視が可能になり、その愚かしさや悲しい性に気づかされる---この寓話的構図は第1作から変わりません。本作はSFの皮は被ってますが、社会派です。「人間に進化する一歩手前の猿の物語である」ことで、観客に効果的にメッセージをぶつけてきます。猿の進化が必ずしも「良き進化」でないことは、物語の今後と猿たちの命運を暗示しているようにも思えます。テーマも重く、やや長いのですが、長さを感じさせない作品でした。
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