「予告編」としては最高のデキなのだが、謎をさんざん振っといて続きは後編で…って、映画の場合、特にミステリだとフラストレーションが溜まるよなあ。待ちきれなかったら原作読めって話なのか。この商売上手！
裁判やろうと言い出す子と、引き籠もっちゃう永作の娘、メインの女子生徒たちが必ずしも美少女じゃないところがミソで、本作全体のトーンである「なんだかよく分からない違和感」を見事に体現している。
その最たるモノが、気弱な教師役の黒木華。彼女も決して美人じゃないが、個人的に大好きで、本作のキャラにもつい萌えた。一方、同時期公開のももクロ主演『幕が上がる』では気の強い教師役で、同じ先生なのに180度真逆のキャラクターを演じ分けられるその力量たるや。後編は間違いなく彼女がキーになるのだな、と読めてしまう。出演自体がネタバレになるって凄いよな。
