Misakey

ファイ 悪魔に育てられた少年のMisakeyのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

怪物が見える5人の父親を持つ少年の、怪物が見えなくなるまでのお話。

諸々気になったのでネタバレ有りで。

とりあえず、なかなかのメンツで
もうのめり込み度半端ない。
ユンソクは怖い系のやつだし
ジヌンはかわいい系。ここまで可愛らしいジヌンは初めて。これはこれでいい!

肝心のお話もなかなか度肝を抜く内容。
5人の父に育てられてる上
アボジ(父さん)かアッパ(パパ)と呼んで、すんなり受け入れられている少年。
皆それなりに可愛がっているのがわかる。

特にユンソクとジヌンは特別。
誘拐した時に殺すのに、はっきり反対していたのがその2人。
ジヌンは優しさだけど、ユンソクの目的はなんだろう?とずっと思っていた。

勝手な考察。
ユンソクが少年の母親に告白した時には
目の前の少年の母をレイプしたかと思ったけど
写真からするとレイプの相手は、一緒にいる妻ぽい。
その上、ユンソクは少年と自分が似ているところを認めているので
自分の息子だとわかって誘拐したのでは?

キリスト教なので堕胎ができないし
ギョンヨン役の兄貴はできた人なので
レイプをされた少女が望まない妊娠をしたのをわかり引き取って育てたとか。

そうなると、一緒にいる妻が「ファイはだめ」と人殺しをしてまで固執する事や
幼い頃の写真を見て懐かしむのがわかる。
ユンソクもお前さえいればいい、と
涙を流すまでいくのもわかる。

こう考えるとなかなか良くできた話だと感心する。

歪んではいるものの
とにかくファイがいろんな愛情に包まれていたのだけはわかる。
最後のイラストもそれを物語っていた。

見応えがすごい映画だった。
Misakey

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