このレビューはネタバレを含みます
自分にとってのバイブル、「宇宙兄弟」の本編に至るまでの六太と日々人のストーリー。
日々人にとってはNASAの英雄ブライアンのバックアップクルーに任命された事の重圧をどのように乗り越えていったのか、そして、彼の死をどのように受け入れていったのかにフォーカスが当たる。
本編では当たり前のように、期待の新人としてバックアップを果たし、月へと行った日々人であるが、その道のりの中では表には明らかにされていない、苦労や悲しみ、そして当たり前ではあるが、ブライアントの大切な経験があったことを改めて気付かされた。
六太についてはミラクルカーで左遷された後のストーリー。客に対する熱い気持ちやポテンシャル、コンペでの発想力や情熱は本編での六太と遜色ない。
本編でも普段は2本ほどネジの外れた存在として、そしてたまーに重みのある言葉を発する南波父母であるが、今回のハムスターの埋葬のシーンは実に彼ららしい。
宇宙兄弟を好きであれば好きである分、今作の小さな描写一つ一つに愛着や微笑ましさ、感動を感じられる作品だったと思う。