ゆのは

サード・パーソンのゆのはのネタバレレビュー・内容・結末

サード・パーソン(2013年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

自分の考察が
合っていた時のために
一応ネタバレ注意。

評価が低いから
期待せずにぼーっと観てたら
想像以上に難解ストーリーで、
「これ、なかなか面白いぞ」
と気づいた時にはすでに時遅し。
置いてけぼりを食らった。

ストーリーは全く異なるが
「複製された男」を思い出す。
ノーラン作品のように
世界観が巧妙なわけではないが、
「気狂いピエロ」のように
全く意味不明ということもなく、
分かるような分からないような
ストーリーが考察意欲をかき立てる。

さて、個人的な見解では、
この作品の真実は3つ。
作家には愛人がいること。
妻がいること。
自分の不注意によって
子どもをプールで亡くしたこと。
それ以外は彼の空想、
あるいは本の中身として捉えた。
つまり、マイケルは
子を亡くしたこと、
妻に内緒で愛人といることへの
罪悪感から逃れるために、
自身をスコットとリック
に投影させて、
現実を書き換えながら
2つの物語を作った
のではないかと考えた。

あまり長々書いて
全く違っていたら
恥ずかしいので、
そろそろ解説を調べよう。

「複製された男」の時は
自分の想像に任せ過ぎて
的外れな考察をしてしまったが、
今回は概ね合ってそうだ。

私の理解力では
映画を観ながら全ての謎が
明らかになったって気は
しなかったが、
後から考察することで
真実に辿り着くことができた。

今更だが現実と空想が
混ざり合った世界観
って結構好きだな。
ゆのは

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