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福福荘の福ちゃんのkuuのレビュー・感想・評価

福福荘の福ちゃん(2014年製作の映画)
4.0
『福福荘の福ちゃん』2014年公開。
日本の人情コメディ映画。111分

昭和のションベン臭さが漂うようなクソボロアパート『福福荘』が舞台。
いいねぇ!そこに住んどんのが大島美幸 演じるオッサンで太っちょのペンキ屋の福田辰男。
何につけても責任感が強く妥協を許さへん野郎で(マジに男に見えてくる)、血の気が多いが喧嘩は弱い、しかも女性恐怖症て設定が笑える。
ペンキ屋によくいる職人肌の福ちゃんデカチン持ち役やし、間違いなく男役やね。
そんな彼の元に20年前の同級生の恋した千穂との再会。
カメラマン修業中の彼女と福ちゃんは一緒に過ごすうち、女性恐怖症の原因を作った(ここがミソ)彼女に再び恋をしてしまう。。。

映画を完成させた功績のほとんどは、芸人 大島美幸って女性のキャスティングがなければ、ありえへんのちゃうかな。天晴れ☀️👏
主人公の福ちゃんを演じきれる俳優は彼女しか居ないように、今は思えてる。
女性としてじゃなく、オッサンとしてやしなぁ役柄は。
この映画のために坊主頭にしたり体重を10キロ増やしたりしたそうやけど、ある意味男前やなぁって、男目線で見ても感じるほど空気が伝わった。
女芸人のなかでも、豪放なイメージの大島は、あんまり好き違ったけど。
映画観て今は、むしろそれゆえに可愛らしさを感じられる女性やと。
太っちょなオッサンやのに、『ええ顔』しとる。
福ちゃん役に説得力を持たせる俳優として大島美幸が存在したのは奇跡かな。
女性やし役作りも大変やったやろなぁ。
最近、疲れて、あんまり心から笑えへん事ばっかりやったし、これ観て腹抱え笑えて少しは楽になったかな!
ささくれてる人には是非とも観てほしいです。
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