めぐぱん

真夜中の五分前のめぐぱんのレビュー・感想・評価

真夜中の五分前(2014年製作の映画)
4.5
2020.11.14鑑賞

真夜中の五分前。

春馬君が出演している中でいちばん好きな作品。

もう何度目かな…観るのは。

今回はストーリーを追うというよりも、春馬君を追って観ました。

言葉が少ない青年なのですが、その分、瞳と表情に心情をたっぷりと表しているように思えました。

私が特に好きなシーンは…

1.プールサイドでルオランを目で追うシーン
→ゆっくりとした視線送りをよく観ると、ルオランを見つけた時の表情が何ともいえないのです。
まるで、見てはいけない場面を見たような…思いがけず秘密を知ってしまったような気分にさせられた。

2.ルーメイとダンスをするシーン
→遠慮がちにルーメイの背中に手を添えるプロセスに初々しさと、ルオランの手前複雑な気持ちになってる様が手にとるようにわかります。

3.ルオランと野外映画に行き手を繋ぐシーン
→ここはもう何度繰り返しみたことか…。
表情が映っていないのに、手を繋ぐまでのプロセスに気持ちがダダ漏れでドキドキします。
そして、その直前にルオランを見つめる目は、それまでと確実に違っていて力強さがあった。
恋人を失った喪失感を抱えた哀しい瞳とは少し違った。

まだまだ他にも好きなシーンがあるのだけど、ルオランとのキスシーン、ルーメイとのキスシーンとか…でも、これらは特に好き。

こんなにも透明感があって、美しくて、オーラがある人なのに。
作品の中では、その風景に溶け込んでしまっている。
まるで、ドキュメンタリーを見ているみたい。
それくらい、自然体に魅せることが出来るのが、春馬君の努力と才能の賜物なのかしら。

素敵な作品です。
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