まぁなんと言いましょうかコレ。
たぶん監督さん、サービス精神旺盛なんでしょうね。
RECシリーズを観てきた人達をスッキリさせてあげたいという想いで出来上がったのがこれなんじゃないかと。
元祖『REC』と同じ監督とは思えない、ともすれば歴代RECシリーズを観た映画同好会かなんかの人がモヤモヤした気持ちをなんとか収めたい一心で、過去のフラグを全て回収しようと頑張ってみたけど、大体からして解釈を間違えて台無しにした感じで撮った映画、のようでもありますけどね。
ゾンビじゃないんだけどゾンビ風の、得体の知れない集団をPOVで描くというのが良くも悪くもRECかと思うので、それを捨ててしまった時点でもうRECでありながらRECでないという恐ろしい作品でしてねこれ。
しかも全ての謎が解けたのかと言えばそうでもない、やっぱり恐ろしい作品な訳ですよ。
船内という閉鎖空間を利用したのは上手だなと思ったんですが。
まぁ元ネタを自らの続編で台無しにする人というのもたまにお見えになりますが、ここまでなのもまぁまぁ珍しいかと思うところではあります。
故にマイベストなどにRECを入れているマニアの方はもうご覧になってるかとは思いますので時既に遅しかもしれませんが、よもやご覧になってない場合はレンタル店で借りる際、REC4の文字を指で隠してワールドエンドという映画かと思うと多少衝撃が和らぐかもしれませんね。
