内場悠月

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生の内場悠月のネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。
英雄視される一方で強大すぎる力を恐れられるスーパーマンの苦悩と、悪を憎み、スーパーマンの存在をも脅威に感じ始めたバットマンの衝突は、見応えがあって面白かった。
よくある、タイトルで「VS」と言いつつ結局そんなに対立しない という内容ではなく、二人の衝突が割とガチなのが良かった。

超人のスーパーマンとただの人間のバットマンじゃ戦いにならなくね?と思っていたが、バットマンはあらゆる兵器や戦術、そしてスーパーマンが苦手な成分を駆使して互角以上に渡り合っていたのがカッコよかった。

最後は超人であるスーパーマンの敵にふさわしいクリプトン星の化け物が蘇らされ、ワンダーウーマンも合流しての3人での共闘が熱かった。
スーパーマンとワンダーウーマンの大迫力の超人バトルもカッコよかったし、そんな人間離れした戦いの中でもバットマンがしっかり活躍していたのがすごかった。

バットモービルが強すぎてカッコよかった。最初から授かっていた超人的な力
一つで無双するスーパーマンがいたからこそ、努力して様々なギミックを駆使して戦うバットマンらしさ、かっこよさが際立っていたと思う。

中盤はヒーローものというよりも政治的な内容で、人々を助けるためとはいえ結果的に街を破壊しまくって人を大勢死なせてしまったスーパーマンに「超人ヒーローのあり方」を問うてくる内容で考えさせられた。
しかし結局最後もスーパーマンは街を破壊しまくって戦ってるわけで、そこの答えは示されてないなと感じた。
その映画内で主人公に問われた問題は、その映画内で主人公に答えを示してほしかったかも。そうすれば主人公の成長・心境の変化も感じられ、より映画を見た後の満足感も上がりそう。

あと、ちょっと長いかも?そんなに気になった訳ではないが、もう少し短くまとまらなかったかな?と思った。
終盤はかっこいいアクションでかなり楽しめたが、中盤までは政治的な落ち着いた内容と言えるため、“長いな”と感じる人も結構いそう。
内場悠月

内場悠月